上野東Ⅶモデルハウスができるまで③　断熱工事・気密測定

ビ・ハウスの家づくり

2024/02/10

上野東Ⅶモデルハウスができるまで③　断熱工事・気密測定

こんにちは。豊中・箕面・池田・吹田・地域密着の工務店・1級建築士事務所　ビ・ハウスです。

上棟工事が終わったら、次に屋根工事、そして壁・床・サッシの取り付け工事にはいります。設備配管や電気配線、コンセントやスイッチの位置を確認したら、断熱材の施工を行っていきます。

ビ・ハウスでは高気密・高断熱にこだわり、「夏涼しく、冬暖かい」家づくりに取り組んでいます。気密断熱性能を高めることによって、エアコンなどにかかる光熱費が抑えられるだけでなく、健康的で快適な暮らしが実現できます。今回は、住宅性能を高めるためにビ・ハウスが行っている「断熱工事」と「気密測定」について、建築中の上野東Ⅶモデルハウスの写真とともにご紹介したいと思います。

吹付硬質ウレタンフォーム

硬質ウレタンフォームは、無数の超微細気泡の中に多量の空気を含んでいるため、熱を伝えにくく優れた断熱性が得られます。また発泡することによって現場の形状にぴったりと密着し、すき間のない気密性の高い施工を行うことができます。

ビ・ハウスでは、株式会社日本アクアの現場発泡吹付硬質ウレタンフォーム「アクアフォーム」を標準採用しています。アクアフォームは、地球温暖化の原因物質であるフロンガスを使用せず、シックハウス症候群の原因となる代表的な化学物質のホルムアルデヒドも含みません。気密・断熱性に優れ、なおかつ人と地球にやさしい壁内断熱材です。

現場発泡断熱材No.1 アクアフォーム｜省エネ住宅を実現｜日本アクア (n-aqua.jp)

通常は、ガスを使って充填させることが多い断熱材ですが、アクアフォームは水を使って発砲させるため、ガスが抜けて性能が下がる心配がありません。またすき間なく施工ができることと、素材そのものの湿気を通しにくいという特長から、壁内部の結露を抑え、カビや構造体の腐朽を防ぐことができ、住まいの耐久性向上にも一役担う断熱材です。

まずは吹付ける箇所の下地をチェックし、設備配管や配線などを確認します。窓などを養生シートで覆ったら、材料を搬入し吹付作業を始めていきます。ここからは作業員以外は入場禁止になります。

外壁面はすべて吹付断熱で覆います。屋根などは、断熱性を高めるためにより厚みを持たせています。ビ・ハウスで使用しているヒノキの柱は、全て４寸角。一般的な柱の太さより太いので、結果的に断熱材も厚くなり、その分、断熱性能も向上します。すき間ができがちな配管まわりや配線まわり、コンセントまわりにも、吹き付けができているか現場監督がしっかりとチェックします。

気密測定

ビ・ハウスでは、断熱工事が完了した段階で、すべての現場において気密測定を行っています。優れた断熱性能を発揮するためには、断熱材の施工だけではなく、高い気密性が必須になります。

気密測定は、気密測定技能者が専用の機械を使って室内の空気を外に追い出し、室内と室外の気圧差から住宅内のすき間面積を測定、それを家の延べ床面積で割って、気密性の指標となるＣ値を算出する検査です。Ｃ値は小さいほど、家全体のすき間が少なく、気密性の高い住宅ということになります。

まずは換気扇やエアコンのダクト穴、浴室やキッチンの排水口など、家中の開口部に目張りをし、住宅に不要なすき間だけを正確に測定できるようにします。気密測定器を設置、準備が整ったら計測開始です。

国が定めた次世代省エネルギー基準では、北海道と東北の一部地域では２．０以下、その他の地域は５．０以下で高気密住宅と判断されています。ビ・ハウスでは、このＣ値について北海道基準より厳しい０．４～１．０を目標に住宅の建築に取り組んでいます。なかには業界トップレベルのＣ値０．２と言う高性能数値をマークした住宅もあります。Ｃ値は、建築中の住宅で実際に測定して出す実測値であるため、建築会社の施工技術力と経験・知識に左右されるといわれます。どんなに性能のよい建材を使っても施工の精度が低いと高気密住宅の実現は難しくなります。建築会社の技術力の確認という点でも、Ｃ値は重要な数値基準になります。

高気密住宅は、家の中と外の空気の出入りが少なくなるので、外気の影響を受けにくく、室温が快適に保たれ、冷暖房費の節約につながります。さらに湿気を含んだ空気、排気ガスや花粉・粉塵、害虫などが屋外から侵入することも防いでくれます。気密性は快適で健康的な暮らしに欠かせない性能です。

このように住宅性能を確保するための施工を行うには、徹底した現場管理が必要になります。ビ・ハウスでは、施工エリアを車で３０分以内でかけつけることができる北摂エリアに限定しています。そのため、自社の現場監督が、日々、現場の動きを確認、巡回をして自社で設計した図面どおりの施工が行われているか細かくチェックをすることができます。一邸一邸に目が届くビ・ハウスだからこそ、性能の高い家づくりが可能になります。