好みに合う「木」は？フローリング樹種いろいろ　ｖｏｌ６　杉

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住まいのノウハウ

2023/03/27

好みに合う「木」は？フローリング樹種いろいろ　ｖｏｌ６　杉

こんにちは

豊中・箕面・池田・吹田・地域密着の工務店・1級建築士事務所　ビ・ハウスです。

フローリング樹種いろいろｖｏｌ６の今回は、無垢材の代表格、杉をご紹介したいと思います。

杉（ヒノキ科スギ亜科スギ属　日本原産の常緑針葉樹）

日本人にとって馴染みの深い杉は日本の固有種です。国有種とは特定の国や地域にしか生息、生育、繁殖しない生物学上の種のことです。日本の杉のほとんどが人工造林されているものになりますが、天然杉の産地としては、秋田、天竜、吉野、日田、飫肥（おび）、屋久島などが有名で、樹齢1000年を超える物も存在します。このようなブランド杉は別ですが、一般的な杉は成長が早く、植林されている数も多いので、国内の木材としては安定した供給があり、手に入りやすく、木材の中でもリーズナブルであると言われています。建材や身近なところでは割り箸、家具などに多く使われている杉ですが、その温もりや心地良い香りなどが根強い人気の理由となっています。

【特徴】

木材は拡大するとダンボールのように無数のすき間があり、中には空気が詰まっています。杉は木材の中でも特に空気層が多く、全体の７割を占めると言われています。そのため、断熱効果が高く、熱伝導率が低いので熱しにくく冷めにくいという性質をもっています。夏はひんやりと涼しく、冬は足元から温かく、快適な室内環境が実現できますよ。また空気層が多いことから、軽くてやわらかい質感でクッションのように衝撃を緩和します。そのため足腰にかかる負担を軽減し、疲労を和らげてくれる効果があります。足ざわりがよく、スリッパより素足派にぴったりの床材です。

やわらかい自然素材だけにしみや傷・へこみがつきやすいことがデメリットとして挙げられますが、永く暮らしていく中でそれらも味わいに感じてくることもあります。またオイル塗装を施すことで表面を保護したり、メンテナンス次第では傷やへこみの補修が可能な場合もあります。傷が付くのがどうしても気になる方にはおすすめできませんが、傷やへこみもむしろ味わいとおおらかに捉えられるなら、杉フローリングはオススメの床材です。

▼杉

画像の引用元： Prairie Homes（プレイリーホームズ株式会社）ホームページ

【杉の床にあうインテリアは？】

素朴な質感が魅力の杉は、洋風建築から古風な和風建築まで、幅広いデザインにマッチするフローリング材です。淡いピンク色にも見える色合いで、ナチュラルでやさしい印象のお部屋づくりにぴったりです。住宅で多く使われる節ありの杉材ですと、節がころころと模様のようで、よいアクセントになりますよ。壁色には主張の強い色を加えず、淡色コーディネートですっきりとまとめるのがオススメ。空間を広く感じることができます。また杉はザラザラした素材感が特徴の珪藻土やしっとりした質感の漆喰などの自然素材と好相性です。自然を感じる雰囲気がお好きな方はぜひ取り入れてみて下さい。

建具など室内の他の場所で木を使う場合は、できるだけ同じような木目・色合いで統一するのが違和感もなく、お部屋を清楚な雰囲気にしてくれます。家具は節のない杉の床には、同じくあまり節のない木目のものを選ぶとよいです。家具の角に丸みのあるものを合わせると、全体的にやさしさを感じる空間になります。節のある杉の床には、少しラフな木目の家具でもなじみますが、淡色で控えめな樹種の家具が多いので、デザインで冒険してみるのもいいですね。