玄関ドアをIOT化!スマートキーを使ってみた
外出する時、皆様が必ず持っていくものは何でしょうか?玄関の鍵、財布、ケータイ、クレジットカードやポイントカードなどでしょうか。
最近はキャッシュレス化が進み、お財布やポイントカードもスマートフォンに統合できてしまうので今や、ちょっとした外出ならスマートフォンさえ持って出ればなんとかなりそうです。
しかし、どうしても荷物から外せないものがあります。それは『玄関のカギ』です。
玄関の鍵をスマートフォンで管理できたら、どんな生活ができるでしょうか。今回はスマートフォンで管理できる鍵「スマートキー」を試してみました。
玄関ドアのエントリーシステム
住宅用玄関ドアにオプションの電気錠を付けるとリモコンキーやカードキー、それにおサイフケータイ付きのスマートフォンなどをかざすことで施開錠をすることが出来ます。
これらは一部のスマートフォンを鍵代わりに使うことが出来るというものなのですが、ここから一歩進んでスマートフォンで鍵の管理を行うことが出来るIOT化された鍵「スマートキー」が普及しつつあります。
LIXILのHPより引用
LIXILのスマートロックシステム「FamiLock」はスマートフォンで鍵の開け閉めが出来るのに加え施解錠の履歴を見たり通知を受け取る事ができます。
ただし現在はこの機能に対応するのは「玄関ドアDA」シリーズのみのようです。
YKKapのHPより引用
YKKapは従来のスマートコントロールキーをアップデートした「新スマートドア」(2021/10/25発売予定)を発表しました。スマートフォンアプリでの施解錠に対応予定です。
YKKapには今までも対応玄関ドアホンと組み合わせてスマートフォンでコントロールする機能はあったのですが組み合わせが限られる上、商品が高額のためあまり提案した事はありませんでした。新スマートドアで標準機能になると提案しやすそうです。
このようにスマートキー対応の玄関ドアはまさにこれから、というのが現状です。
後付けのスマートキー
玄関ドアに電気錠とスマートキーシステムを付けると相当なコストがかかる事が想像できます。しかし実は新しい玄関ドアに取り換えなくてもスマートフォンで鍵を管理する方法があります。
それが後付けのスマートキーです。現在オフィスなどでも利用されており、少し調べただけでも沢山の会社が発売しています。これらを取付ければ数千円~数万円で玄関の鍵をスマートキーにすることができます。
左から各社HPより
Qrio Lock
SADIOT LOCK
au スマートロック 01
bitlock LITE
SESAME3
上記後付けのスマートキーであれば新築や建替えでなくとも、現在の玄関ドアに取り付けることが可能です。
※現在の鍵の形状やサイズに合わない場合が有るので対応機種など各社HPにてご確認の上、ご検討ください。
スマートキーを使ってみよう
玄関にスマートキーを取り付けると何ができるのか。家の玄関ドアで試してみます。今回は取付けしやすさと設定しやすさ、価格等を考えてSESAME3を選びました。
設置はとても簡単。サムターンに機械を取り付けるだけです。これだけで次のような機能が使えます
・スマートフォン施解錠
・自動タイマー施錠
・施解錠の履歴確認
次にタッチレスで開錠できるよう玄関にNFCタグを貼りつけます。これで玄関に張ったNFCタグにスマートフォンをかざすとアプリが動作して施解錠できます。
オーソドックスな電気錠として使うならこれだけでOKです。また電気錠部分は電池で作動するので停電でもスマホで開け閉めする事ができます。
さらにWIFIモジュールを設置します
WIFIモジュールを取り付ける事で以下ような機能が使えるようになります。
・施解錠までの待ち時間の短縮
・施解錠のスマートフォンへの通知
・外出先での施解錠履歴の確認
・外出先からの鍵の開け閉め
・家から離れたら施錠、近づいたら解錠
・スマートスピーカーで鍵の開け閉め
電気錠を利用する際に気になるのは鍵の施解錠にかかる時間です。今回取り付けたSESAME3はWIFIモジュール付きでの施解錠に5秒~10秒かかりました。
NFCにかざして施解錠をする時は以下の手順で
1.スマートフォンのロック解除操作
2.NFCタグにかざす
3.アプリの自動起動
4.自動施解錠
これら全部で5秒~10秒かかります
もしネットワークに不具合があるなどでWIFI接続がうまくいかない時は、WIFIモジュールによる施解錠時間の短縮が効かなくなります。そのためスマートフォンとSESAME間のbluetooth接続に時間がかかるため施解錠に10~15秒かかる事もあります。
さて、スマートフォンでの施解錠ができるようになったら、次は子供のスマートフォンで鍵の開け閉めが出来るようにします。
実はコレが『スマートキーにしたいと思った一番の理由』です。
鍵をなくしても大丈夫!鍵の管理をもっと自由に!
子供が玄関のカギを持つようになった時、心配なのは鍵を無くす事です。自分もカギを落とした経験があるので、うちの子供がカギを無くしてしまう可能性は決して低くないと思います。そうなるとカギの交換が必要になり、交換するまで防犯上とても不安です。金銭面でも安全面でもそうなるのは避けたいところです。
しかしスマートキーならカギを無くす心配はありません。もちろんスマートフォンの紛失対策やセキュリティは必要ですがカギを紛失するよりスマートフォンを紛失する確率の方が低いのではないかと思います。
子供もスマートフォンだけ管理すれば良いのでラクチンです。
また万一紛失してしまっても、スマートキーからスマートフォンの登録を削除すれば戸締りに関して防犯上の心配はありません。登録や削除はアプリで簡単にできるので、紛失時にも即座に対策することができます。
鍵の登録はアプリにQRコード読み込ませて行います。離れて住んでいる相手のスマホを登録することもできるため来客の際に日時を指定して鍵を使えるようする、といった鍵の管理も可能です。
また鍵の状態や開け閉めの履歴はリアルタイムで確認する事ができます。
この機能のおかげで子供が家に帰って鍵を開けたあと鍵の閉め忘れを確認したり外出先から戸締りをすることもできます。
どこにいても鍵の状態を確認し施解錠ができるというのは万が一の事を考えると本当に便利だと思います。
スマートキーのメリットとデメリット
今回スマートキーを使ってみて以下のようなメリット・デメリットを感じました。
【メリット】
・スマートフォンだけで施解錠できる
・いつでも鍵の状態を確認できる
・外出先からカギを開け閉めできる
・子供が鍵の紛失する心配がない
・キーの追加、削除が簡単にできる
・履歴で防犯対策ができる
【デメリット】
・施解錠を待つ時間がじれったい
・電池切れが心配
やはり、いつでもどこでも鍵の状態を確認して操作できるというのはとても便利でした。また施解錠の履歴をリアルタイムに確認できるのもスマートキーならではのメリットだと思います。
外出の際、誰も家に居ないはずなのに手動解錠の履歴があったら?
昔、空き巣に入られた経験から不法侵入された際、いかに早く気付けるかが大切だと感じました。サイバーセキュリティではないですがスマートキーの機能は進入される事を前提とした安全対策の一つになると思います。
また電池切れの心配ですが、スマートフォンアプリで電池残量が何%かを常に確認できるので電池切れギリギリまで粘らなければ大丈夫だと思います。しかしカギの閉じ込め事故の可能性はゼロではないので、一般的な電気錠と同じく物理キーは携帯しておく必要があります。
まとめ
スマートキーを取り付けて使ってみて「思った以上に使える!」と感じました。
持ち物からカギを完全に無くす事はできませんでしたが、カギを取り出したりカギ穴に差し込む必要がないのはとても気楽です。
また履歴の閲覧・通知や外出先からの操作、鍵のシェアなど今まで出来なかった事が出来るため、ニーズにある人には革新的なアイテムになると思います。
工夫次第で他のIOT機器とつなげる事が出来るので、例えばスマートスピーカーとも連携して外出時や帰宅時に「カギ」「証明」「TV」「エアコン」を同時に操作する、というような使い方もできるでしょう。
シェアハウスや民泊など住まいをとりまく世の中の変化を考えるとスマートキーはこれからの住宅の必須アイテムになるかもしれないと感じました。新築・リフォームの際には検討してみては如何でしょうか。
設計課 菊澤
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