注文住宅の収納計画20選‼〖施工写真から学ぶ収納アイデア〗
注文住宅では自由に設計できる事が大きな魅力のひとつですが、自由度が高いだけに何処に何をどう配置するか非常に悩んでしまいます。
リビングの広さや各お部屋の広さも大切な間取りづくりの要素となりますが、生活する上で『収納スペースの確保』は間取りづくりの重要なポイントとなります。
生活動線上に最適な収納スペースがあることでアイテムの出し入れがスムーズになり、日常生活の無駄な動きが抑えられ『家事軽減』に繋がります。
今回は、実際に注文住宅で施工した収納スペースをご紹介させていただきます。
実際に家づくりを行う上で、お役に立てる記事となれば幸いです。
玄関の収納計画
近年の間取りづくりでご要望が非常に多い土間収納。
各ご家族の生活スタイルは様々ですが、玄関部分に収納が欲しいというご要望は、どのご家族からもお聞きするご要望の一つです。
まずは、土間収納に扉を設けた施工事例。
土間収納に扉を設ければ、収納内部をお客様に見られる事もなく、生活感がでないスッキリとした空間に仕上がります。
扉の種類も様々なご提案が可能で、扉に鏡を設置すればお出かけ時の洋服チェックはもちろんのこと空間を広く見せるアイテムとしての活用も可能となります。
次の施工事例は、扉を設けずに設置した土間収納。
土間収納の入口の垂れ壁をアールで施工し、圧迫感を無くしつつ可愛らしい空間に仕上がりました。
また、収納部分は、シューズクロークとコートクロークを設ける事でお出かけ時や帰宅時の生活動線上に必要なアイテムの収納が可能に。
こちらも収納の扉を設けずに設置したシューズクローク。
ウォークインの状態で収納を利用し、シューズクロークとコートクロークを一体化した土間収納となっております。
土間収納につきましては、ご要望も多く、ご家族の生活スタイルや収納するアイテムの内容により設置方法や利用方法など様々。
ウォークスルーの収納として設置するかウォークインの状態で設置するかなど、収納するアイテムを具体的にメモに書き出すとともに、お出かけ時や帰宅時の生活パターンを考えた上で、実際に必要な広さを設計士とともに打合せすると最適な収納スペースとして仕上がると思います。
キッチン・ダイニングの収納計画
キッチンの配置につきましては、8割以上のお客様が対面キチンをご検討されている状態です。
開放的である対面キッチンは、家事をしながらお子様の様子を見渡せたり、リビングとの一体感があり、家族とのコミュニケーションを取りやすい空間に仕上がり人気ですが、デメリットとしてキッチンの背面が丸見えになり、お客様に見られたくない部分まで見えてしまう。。。など奥様の悩みの声もよく耳にします。
実際に施工したキッチン廻りの収納を見て頂くと悩みが解決するかもしれません。
キッチン背面のカップボードはローボードのみを採用し、背面はあえて見せる収納に。
壁面収納としてカウンター材などを利用し、あえて見せる収納を採用する事で自宅のキッチンスペースがおしゃれなカフェのような空間に仕上がります。
また、しっかりと収納量を確保したい場合には、上部に吊戸棚なども設置が可能。
カウンターの出幅や配置などは、実際に利用する家電に合せて調整する事で効率の良い収納スペースに仕上がります。
ダイニング側に収納を配置した施工事例の写真です。
収納の奥行や扉の開き勝手など、実際に収納するアイテムを考慮して設置すると非常に便利な収納スペースとなります。
こちらは、対面キッチンの背面を全てハッチ式の収納に変更したシステムキッチンの収納パターン。
二世帯住宅などご家族の人数が多いご家庭におすすめな収納の配置となります。
キッチンやダイニング周辺は、収納が必要となるアイテムが多く、忙しい日常生活の中で散らかりやすい空間です。
ご家族の生活パターンや食事の際の動線など、間取りを決める際にしっかりと考え、適した場所に収納スペースを設ける事で片付けが楽でオシャレな空間が出来上がると思います。
ランドリールームの収納計画
共働きのご夫婦が増えるなか、洗濯は部屋干し派のご家族が増加傾向にあります。
また、梅雨時や台風シーズンなど洗濯物を外干しできない時のために、ランドリールームを設置したいというご要望が増えております。
ランドリールームや脱衣室などに欠かせないのが収納スペース。
このランドリースペースでご家族全員分の洋服などを上手く収納できれば、きっと家事軽減に繋がるはずです。
収納バスケットのサイズにぴったりと合う造作棚を設置したランドリースペース。
上部のカウンターを物置台や作業台として利用しつつ、豊富な収納量でいつも片付いたランドリールームに。
洗濯機の上部と壁面の一部に棚を施工したランドリールーム。
脱衣室やランドリールームにハンガーパイプを設置するだけでも、洋服を手軽に収納でき家事軽減に繋がります。
市販の収納ボックスのサイズを確認し、カウンターの高さを調整するだけで大型収納スペースに早変わり。
ランドリールーム兼ファミリークローセットとしての役割で活用すれば、朝の着替え〜帰宅時〜就寝時など着替える場所としての利用が可能で非常に便利な空間となります。
また、ランドリールームや脱衣室の近辺にファミリークローゼットを配置することで、収納しきれないアウターやバックなど外出時に必要なアイテムも整理が可能になります。
ランドリールーム↔ファミリークローゼット↔玄関ホールなどの動線が繋がるプランニングが可能であれば、日常生活における無駄な動きが省略できるとともに、お洗濯にかける時間を省略することが可能となります。
壁面を利用した収納計画
リビングや寝室に加え書斎や趣味のお部屋など、各お部屋の利用方法に合せ、壁面を利用したオープンな収納スペースやセミクローズな収納スペースなどご要望に合せた収納スペースの設置も可能です。
読書が趣味で、文庫本や書籍を収納する壁面収納なども多くご要望をいただきます。
収納するアイテムが決まっていれば、そのアイテムに合せた間隔で壁面収納を設置し、利便性と見映えがUPしたオリジナル空間が出来上がります。
書斎にオシャレな壁面収納を設置して、自分の好きなアイテムを飾り付けるなど市販の家具では実現できない天井の高さを活かした空間利用が可能となります。
壁面収納の多くは、ディスプレイラックとして利用し見せる収納を楽しむというアイデアです。
コレクションや趣味の雑貨、家族写真や思い出の品など、ディスプレイしながら収納する事できっとお片付けが楽しくなるはずです。
TVの設置位置を決めて周辺にディスプレイカウンターを設置すれば、リビングの収納スペースとしても役に立ちます。
壁面収納をつくる際には、見た目の圧迫感を抑えること。動線の妨げにならないよう配慮することが大切です。家族みんなが心地よく過ごせる空間づくりが大切だと思います。
最後に
注文住宅の収納計画にお役に立ったでしょうか。
まだまだ紹介しきれない収納スペースは沢山あります。
天井高を最大限に活かしたロフト収納。
2階リビングのメリットである勾配天井の一部にロフトを設置し、リビング収納として利用。
ロフト部分の天井高は最大で1400mmと制限があるものの多くのアイテムを収納できる大型収納スペースです。
また、キッチンの横にあると便利なパントリー。
買いだめした商品をストックする場所として最適なパントリーもご要望が多い収納スペースです。
キッチンの横や玄関の近くに設置するなど、ストックするアイテムにより設置場所は様々ですが、『ある』と便利な空間となります。
その他、階段下の収納や小屋根裏収納・床下収納など、様々な収納スペースのアイデアがありますが、各部屋の広さを確保しつつ、収納スペースを豊富に配置するのは非常に頭を悩ませると思います。
収納スペースを間取りに取り入れる際には、
①生活動線をよく考えて配置する。
②収納スペースにどのようなアイテムを収納するのか具体的に考える。
③考えた上で、設計士に相談する
の流れが理想的な流れとなります。
ウォークインクローゼットが欲しい・・・とただ単純に広さを確保しただけの収納スペースでは、奥の物が取り出しにくく使い勝手が非常に悪かったなどと生活してから後悔するかもしれません。
ビ・ハウスでは、プランニングの打合せ時に設計士が同席し、お客様のご要望を細かくヒアリングを行った上で1mm単位の間取りづくりを実施しています。
週末には、プランニング相談会も実施しておりますので、お気軽にご参加ください。
クワタでした。
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