いつもお世話になっております。

先日、兵庫県芦屋市にある【ヨドコウ迎賓館】に行きました。

http://www.yodoko-geihinkan.jp/

フランク・ロイド・ライト氏の設計、

旧山邑家住宅（きゅうやまむらけじゅうたく）、

現在は国指定重要文化財に指定されています。

1924年に完成。今年で99年！！

その年数を感じさせない佇まいです。

芦屋の高台にあるため、その景観が気持ち良いです。

神戸の街並みが額に入っているように見えます。

残念ながらこの日は曇天でしたが、晴れていれば海まで見えると思います。

フランクロイドライト氏の紹介から始まります。

スタートはなんと和室から。

ライト氏がアメリカに帰国後、弟子の遠藤 新と南 信が引き継ぎ、

設計思想と日本の建築様式を融合させています。

とても趣ある空間でした。

窓です。

幾何学模様のデザインが随所に見られます。

カーテン越しの窓に見える幾何学模様、

長押上に小窓が連続して並んでいます。

和室の続き間、欄間部分です。

欄間に統一されたデザイン模様が並んでいます。

書院造りにも和と幾何学模様がバランスよく融合しています。

4階食堂です。

高い天井、シンメトリーになっている空間、

食事をとる部屋というより、儀式的な空間であるとのことです。

屋上です。

曇天が残念でした！

海まで見渡せる街並みと、反対側は六甲山系の山並み。

当時は夜景と星空が素晴らしかったのでは、と思います。

外装にたくさん使われている大谷石。

それにも幾何学模様が施されています。

下に戻って応接室です。

家具までシンメトリー、幾何学的模様が施されています。

室内の大谷石は風化が進んでいないので、くっきりと模様がわかります。

他にもたくさんの見どころがあります。

今回は平日に行きましたが、建築を勉強されている学生さん、

細かなディティールを図面化するために採寸されている方など

多くの方が見学されていました。

建築物を見るだけでなく、景色を楽しむだけでも一見の価値があると思います。

ご興味のある方はぜひ！

なんと！グレーチング（溝フタ）まで幾何学模様。

これは後でつけたものだと思いますが。(笑)

ありがとうございました。

建築課　下野